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J-WAVE ”OH MY RADIO” co-MC

「エッ?アタシ、ウタッテル!?」

—IT’S RAINY DAY—
それはTAKAKOの独り立ちの決意の夜だった。。。
TAKAKOが、DOUBLEを1人のプロジェクトとして再始動したのは、
個人的にも懇意でSACHIKOも親しかった
MC RYUのラジオ”SOULTRAIN”のON AIRだった。
当時僕はTAKAKOを知らない。
その日の雨は長く降り続き、うっすらと靄がかかり、夜の底が見えていた。
TAKAKOは紡ぎ出す様に、否、絞り出すかの様に
MC RYUの質問に答えるのがやっとで、長く続く沈黙は異常なほど。
その尋常でない緊迫感は聴く者全てに何かを伝えていた。
僕は静寂に耐えきれず、不意に移動のGOLFを路側に停め
カーステに聴き入った。あまりの沈黙に、
暗黙の了解の元、触れてはイケないはずの、
しかし触れずにはいられないSACHIKOの話をMC RYUがふり出す。
RYU「サッちゃんっていっつも唱ってたよね。」
TAKAKO「そうですねー。」
・・・・・・・
長く続かない会話のやり取りにMC RYUが
又も話しをふった時にその言葉は放たれた。
RYU「TAKAKOも歌ってるじゃん」

TAKAKO「エッ?アタシ、ウタッテル!?」

RYU「えっ?今も曲の間とかジングルん時とか待ち時間に。。。」
TAKAKO「歌ってましたか!?」
僕の記憶が確かならこの後普通にトークは進み、
TAKAKOに”DOUBLE”に息吹が吹込まれたかに記憶している。

補足するとラジオの現場では曲をオンエアしてる間や
ジングルCMの間はカフというスイッチを落とし
他愛もない事を話していたりするのだ。
あー、この子は自分でも意識する事なく歌ってしまうのだなーと、思った。
自律神経という、意思とは無関係に作用してしまう神経があるが、 TAKAKOの場合は無意識下でも、肉体が、思いが、口唇が、
歌わせてしまうそういう生物なのではないか。そう感じた。

何の因果か巡り巡ってTAKAKOと同じラジオの番組で
コーナーを持つ事になり、毎週顔を合わせる事になっても
その思いは変わらなかった。
ふとした番組の合間に、休憩でソファにもたれてる時に、
ちょっとしたジングルの間、TAKAKOは歌い続けた。
自身の曲、他人の曲、懐かしい曲、新しい曲、
問わずオンエアで流されてる曲の裏で、
ハミングともつかないTAKAKO生来の独自のフェイクで歌っていた。
誰も聴いてないラジオのスタジオで2人きり、
こんな贅沢な空間を一人占め、そんな僕の思いとは無関係にTAKAKOは歌う。
声をなくしたカナリアとか、歌を忘れた歌姫とか、
そんな言葉があるけれど、そんなモノとは違う。
TAKAKOの為ではなく、SACHIKOの為でもなし、
無論僕の為ではないし、誰の為でもない、
TAKAKOは歌う為に歌い続けるのだ!
ただ、歌うというその事だけのために。。。


Angel
2人でナビゲートしていたラジオで当時いつも流れていた思い出の曲。
エンジェルを聴くと夜が更けていく気がするのは今でもその当時の条件反射。
賛美歌ゴスペルのオマージュが見受けられ、その要素を昇華させた美曲。
♪病める日、健やかなる時〜♪のくだりは慈愛に満ち溢れ、TAKAKOの真骨頂とも言える。
この世に天使がいるとすればそれはTAKAKOの姿をしているのかも(笑)

Rollin' on
その秀逸で緻密なトラックと共に、ぶっとい低音がフロアライクな一曲。
これがかかると皆ダンスフロアへ一目散したのを覚えてる。
曲を知らない人でも、あまりのうねるベースに自然に腰をくゆらせてたっけ。
腰にクる曲—和物でこれほどDJがかけた曲はあまりないかな。。。

NEXT ONE
エンターテイメント、ショウビズの世界に生きる者にはしょうがないが、
次にリリースする1枚がベストな1枚であるのは抗えない運命。
ただ、TAKAKOが常に進化し続けていて
毎枚サプライズがある数少ないアーティストであり、
必ず最新の1枚がベスト1である事は間違いない。
ところで”残り火 -eternal BED-”—美曲”BED”を
自分でアンサーしてしまうなんて!!!この美しい旋律は
歌唱家TAKAKOの為に生まれ、TAKAKOの新たな魅力を存分に発見せしめる。

My favorite

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  • 01. Angel

    iTunes/着うたpv

    2000.11.22 release
    シングル "Angel" 収録

  • 02. Rollin' on

    iTunes/着うたpv

    2003.7.30 release
    シングル "Rollin' on" 収録